まえがき
【記念すべき第一作目 ジュラシック・パーク】
スピルバーグはもともとマイケル・クライトンの小説『5人のカルテ』を監督するつもりだったが、他の企画の有無をクライトンに訊ねたところ提示されたのが前作ジュラシック・パーク。
スピルバーグはこれに惚れこみ、クライトンはスピルバーグが監督することを条件に映画化権の譲渡を承諾した。そして歴史的大ヒットを記録!
ちなみに『5人のカルテ』は『ER緊急救命室』としてテレビでシリーズ化される。
本作は同じくクライトンの小説『ロスト・ワールド -ジュラシック・パーク2-』を下敷きにした作品だが、映画版はストーリーや展開が原作から大きく離れ、ほとんど別物といえる内容となった。そのため、劇場公開時には原作ファンから強い不満の声が上がった。もっとも、この映画は小説の執筆と並行して制作が進められており、クライトン自身も「自分は好きに書くから、映画も自由に作って構わない」と制作陣に伝えていたという。
完成した作品はアカデミー賞視覚効果賞にノミネートされるなど技術面では評価を得たが、前作『ジュラシック・パーク』があまりにも高く評価されていたこともあり、期待の裏返しとして厳しい批評を浴びる結果となった。さらに、第18回ゴールデンラズベリー賞では「最低続編賞」「最低脚本賞」「最低人命軽視と公共物破壊しまくり作品賞」の3部門にノミネートされるという不名誉もあったが、最終的に受賞は免れている。
なお、スティーヴン・スピルバーグ監督が自作の続編を自らメガホンを取って完成させたのは、『インディ・ジョーンズ』シリーズと本作のみである。
【ロスト・ワールド】 ジュラシック・パークでの惨劇から4年後。
イアン・マルコム博士は、インジェン社の創設者ジョン・ハモンドに呼び出される。そこで彼は、かつてパークの恐竜を生み出していた遺伝子研究施設「サイトB」が、イスラ・ソルナ島に存在していたことを知らされる。施設は閉鎖され、島は放置されたままだが、その間に恐竜たちは繁殖し、完全に野生化していた。
ハモンドは島の現状調査を依頼するが、イアンは危険を理由に拒否しようとする。ところが、恋人で古生物学者のサラ・ハーディングがすでに島へ向かったと聞き、彼女の身を案じて急遽救出を決意する。
一方その頃、ハモンドの甥ピーター・ルドローは、ジュラシック・パーク再建計画を密かに進めており、恐竜を捕獲するためのハンティングチームを島へ送り込んでいた。
【熱血レビュー】『ロスト・ワールド ジュラシック・パーク』──恐竜たちの逆襲が、スクリーンを飲み込む!
前作『ジュラシック・パーク』から4年。あの衝撃と興奮をもう一度──そんな期待とともに公開された続編、それが『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』だ。だが、これはただの焼き直しではない。
本作は舞台を完全に変え、閉ざされたテーマパークから、自然に近い“恐竜の生息地”へと物語を移すことで、恐竜映画としてのスケールと臨場感を格段に引き上げてきた。
物語は、前作で地獄を見た数学者イアン・マルコム博士が再び危険な島へ足を踏み入れるところから始まる。今回は「テーマパークの恐竜」ではなく、完全に自然の中で生き抜く野生の恐竜たちが相手。
人間が主導権を握っているという幻想は早々に打ち砕かれ、我々観客も“人間がただの侵入者”である世界へと引きずり込まれる。
スピルバーグ監督の演出はさすがの一言。草原を疾走する群れの迫力、霧の中から忍び寄るヴェロキラプトルの不気味さ、そして何よりもT-レックスの二体同時襲撃の圧倒的なスリル──その一瞬一瞬が、心臓を鷲づかみにしてくる。
特にトレーラーが崖からぶら下がるシーンは、手に汗握るサスペンスの極みで、何度観ても息を呑む名場面だ。
しかし、本作の魅力は単なる恐竜パニックに留まらない。人間たちの欲望や傲慢さが、恐竜たちとの衝突をさらに激化させていく。特にハモンドの甥ルドローの強引な捕獲計画は、観客に「やめておけ!」と叫ばせたくなるほどの危うさを孕んでいる。そして迎える終盤──あのサンディエゴ市街地でのT-レックス暴走は、怪獣映画のようなカタルシスとスリルを同時に味わわせてくれるクライマックスだ。
確かに、ストーリーやキャラクター描写については賛否が分かれるし、前作の衝撃度と比べてしまえば評価が厳しくなるのも分かる。だが、**「恐竜をスクリーンで観る喜び」**は本作でも健在。むしろ“野生の恐竜が人間社会へ侵入する”という展開は、シリーズの可能性を広げた挑戦的な一手だったといえる。
『ロスト・ワールド』は、完璧ではない。だが、恐竜映画としての夢と迫力、そしてスピルバーグらしい遊び心が詰まった作品だ。
観終えた後、あなたもきっと、再びあの島のジャングルに足を踏み入れたくなるはずだ。
仮面ライダー1号が「ロストワールド ジュラシック・パーク」の世界に迷い込んだら、生き延びることが出来るか?
1. 仮面ライダー1号の能力とスペック
・改造人間であり、人間をはるかに超える身体能力(パンチ力は数t級、ジャンプ力はビル数階分)
・高速移動・反応速度に優れ、銃弾や高速攻撃を回避可能
・戦闘経験豊富、複数の怪人や怪獣を撃破した実績あり
・オートバイ(サイクロン号)での機動力も強み
・格闘戦では恐竜を圧倒できるパワーを持つ
2. ロストワールドの恐竜たちとの相性
・ヴェロキラプトル 瞬発力・知能は高いが、近接戦闘では本郷の蹴り一発で致命傷になる可能性大。 むしろ囲まれても一騎当千の突破力で難なく撃退できる。
・T-レックス(成体) 突進や噛みつきの破壊力は圧倒的だが、本郷の敏捷性とジャンプ力なら正面衝突を避けつつ急所攻撃が可能。頭部や目を狙ったライダーキックでKOも十分あり得る。
・プテラノドン系(飛行タイプ) 飛行戦はやや厄介だが、ジャンプキックや投擲技で対応可能。サイクロン号で地上を疾走しながら撃退する戦術も取れる。
3. 島でのサバイバル要素
ロストワールドでは恐竜だけでなく、地形や天候、物資不足も脅威になる。ただし本郷は野外活動や潜入任務にも長けており、島の環境を利用した立ち回りができる。食料確保や隠密行動も難なくこなすため、長期的に生き延びるスキルは十分。
4. 最大の脅威は「人間」?
作中では恐竜ハンターやインジェン社の武装チームなど、人間同士の対立も描かれる。本郷は基本的に正義感が強いため、恐竜保護や仲間救出のために人間相手の戦闘も発生するだろう。むしろ彼にとっての最大の試練は、恐竜そのものよりも人間の欲望との戦いかもしれない。
5. 結論
生存確率は極めて高い。むしろ恐竜たちを倒すだけでなく、島の危機を収束させる“ヒーロー役”として物語を動かす可能性が高い。サンディエゴのT-レックス暴走シーンでは、ライダーキックで一撃制圧 → 人々を救出 → 報道陣に見つからず姿を消す、という熱い展開が目に浮かぶ。
仮面ライダー1号、本郷猛──恐竜たちの楽園で立ち上がる
もしも仮面ライダー1号が『ロストワールド/ジュラシック・パーク』の世界に迷い込んだら──それは単なる“サバイバル”では終わらない。彼はきっと、恐竜と人間の運命そのものを変えてしまう存在になる。
1. 島に降り立った瞬間から違う
本郷は到着したその刹那から、風や匂い、地面の振動で周囲の状況を読み取る。
不用意に走り回ることはせず、高所や岩場を利用して安全地帯を確保しながら、恐竜たちの行動パターンを観察。島にいるのは野生化した巨大生物だけではない──武装した人間たちが何かを企んでいることにもすぐ気付くだろう。
2. 調査隊の守護者に
マルコム博士やサラ・ハーディングら、恐竜を研究し保護しようとする人々には全面的に協力。
彼らがラプトルの奇襲を受ければ、一瞬で間合いを詰め、蹴り一撃で群れを散らすだろう。
本郷の戦いは派手だが、無駄がない。倒すためではなく、守るための一撃だ。
3. 恐竜ハンターとの衝突
ルドローの捕獲チームが恐竜を罠にかける場面を目撃したら、本郷は迷わずその前に立ちはだかる。
武力で圧倒することは簡単だが、まずは言葉で止めようとするはずだ。だが、彼の忠告を無視する者には、最低限の力で動きを封じる──それがライダーの流儀。
「恐竜は武器じゃない、人間の支配下に置くべき生き物じゃない」
その信念が、彼の行動を決定づける。
4. 恐竜との向き合い方
彼は恐竜を敵としてではなく、生きる権利を持つ生命として扱う。
無闇に戦わず、威嚇や誘導で危険を回避することを第一に考えるが、仲間が襲われれば容赦なく迎撃。
ヴェロキラプトルの群れに囲まれても、冷静に動線を読み、瞬時に群れを崩す。
T-レックス相手でも正面衝突は避け、地形や障害物を活用して隙を作り、渾身のライダーキックで勝負を決めるだろう。
5. サンディエゴの暴走事件で
T-レックスが街を襲うあのクライマックスでは、誰よりも早く現場に駆けつけ、パニックになった人々を安全地帯へ誘導。
軍や警察が動く前に、港へ恐竜を誘導して被害を最小限に抑えるはずだ。
もしそれでも被害が広がるなら──彼は変身を解き放ち、街中で堂々とライダーキックを叩き込み、全てを終わらせる覚悟を決める。
6. 本郷猛という“第三勢力”
本郷猛は、恐竜ハンターでも単なる生存者でもない。人間と恐竜の間に立つ守護者だ。
彼の戦いは捕獲でも殲滅でもなく、共存のための戦い。
物語の終盤、恐竜たちが再び島に帰るとき、彼はマルコム博士やサラに「あなたは一体…」と問われても微笑むだけで、静かにその場を去るだろう。
結論──本郷猛はロストワールドで間違いなく生き残る。
いや、それだけじゃない。彼は島と人間の未来を変え、恐竜たちの楽園を守るために全力を尽くすだろう。
それこそが、昭和の仮面ライダーが持つ“優しさと強さ”の証明なのだ。